「会社のコーポレートサイトを作成することになったが、何を用意したら良いのかわからない」「一般的なコーポレートサイトに必要なコンテンツを教えてほしい」といった方を対象に、本記事ではコーポレートサイトに必要なコンテンツを共有していきます。
私が色々なコーポレートサイトを拝見した上で絞り出した必要なコンテンツを紹介します。コンテンツ作成は自分のすべて絞り出すように大変な作業です。本記事がこれからサイトを作成する人やサイト制作者の参考になればと思います。
コーポレートサイトの目的とは?
まずはコーポレートサイトの目的から考えてみましょう。 あなたはなぜコーポレートサイトが必要なのでしょうか?
とりあえず作ってみたり、どんなデザインにしようかワクワクしてしまう気持ちは分かりますが、サイトの目的が無いと必要なコンテンツ、デザインが定まりません。
目的の無いサイトは自己満足に終わります。そうではなくユーザに見てもらいたいはずです。
あなたはなぜコーポレートサイトが必要なのでしょうか? コーポレートサイトの目的には以下があります。
企業情報や事業内容を伝える
1つめは、企業情報や事業内容を伝えるためです。今の時代、多くの人は会社や商品サービスの存在を知り、興味をもった時、必ずホームページを検索しますよね?そこでホームページがなければ、何をしている企業かが分からず、機会損失につながります。
また、ホームページが無い場合、連絡手段が分かりません。いまどき電話帳を見て探す人はいませんよね。さらに、複数の企業を比較するユーザもいます。ホームページが無いと他者との比較対象から落ちてしまい、機械損失となります。
よって、最低限の情報を名刺代わりとして、企業情報や事業内容を掲載したサイトが必要です。
企業の強みや特徴を伝える
2つめは、企業の強みや特徴を伝えるするためです。多くのウェブ担当者は、ただ情報を掲載するだけですが、それでは訪問者に何も伝わりません。
何かしらのきっかけにより、ある企業を知ったユーザが「どうんな会社なんだろう?」と検索してみたが、会社情報と事業内容の羅列のみでは印象に残りませんよね。
企業の強み、コンセプト、技術力や施設をアピールすることが必要です。これが他企業との差別化にもつながります。
信頼感と安心感を与える
3つめは、信頼感と安心感を与えるためです。企業紹介だけではなく、ユーザに寄り添った情報提供を心がけましょう。例えば、新規顧客に対して依頼の流れやよくある質問、お問い合わせページを設けるなどです。
また、導入実績やお客様の声を掲載すると、信頼感と安心感を与えることができます。明確な料金や必要期間などの提示も有効でしょう。最終的に自分を選んでもらえるようなコンテンツが必要です。
必要なコンテンツの一覧
ここからはコーポレートサイトの目的を達成するために必要なコンテンツを考えていきましょう。 以下の項目はあくまでも一例です。業界や会社規模によって異なります。
企業情報
コーポレートサイトに必須なのが企業情報ですね。必要な項目は社名、設立、資本金、代表者名、事業内容、連絡先、役員、電話番号、主要取引先、従業員数、会社沿革、アクセス方法、所在地など。
さらに代表挨拶や経営理念・ミッションを掲載すると、より企業の魅力が伝わります。
事業内容
事業内容、または製品・サービス情報を用意しましょう。テキストだけでなく、画像や動画でイメージさせましょう。成長を感じさせる魅力的な事業をアピールできます。各事業ごとに詳細ページを作成して掲載する企業も多いです。
差別化アピール
他社と差別化できる企業の強みやコンセプトをアピールしましょう。よくサイトで3つの強みなどのコンテンツを見たことがあると思います。
また、働く現場や施設(オフィス・工場など)の公開、実際に働いている人のインタビューを紹介することで、施設や人材をアピールすることもできます。これらのコンテンツはユーザに見て欲しいため、企業情報よりも全面に出すサイトが多いです。
ユーザー目線
実績紹介、導入事例、お客様の声を作成しましょう。これからのコンテンツは企業への信頼・安心につながります。また、初めての方への説明や、依頼から納品までの流れを提示することで、ユーザはサービスの利用状況を具体的にイメージすることができます。サービスの利用に迷っている顧客の後押しをしてくれます。
お問い合わせ
お問い合わせ情報を用意しましょう。電話電話、メールアドレス、お問い合わせフォームなど。お問い合わせフォームを作成する場合は必要な項目を作成します。
また、よくあるご質問、ダウンロード資料を用意することで、お問い合わせの負担を軽減することができます。
お知らせ
最新情報をお知らせ内容を作成します。その企業が積極的に活動していることをアピールできます。また、ブログやSNSを活用することで企業の活動内容を積極的に発信することができます。
ただし、更新が止まっていると活動していないマイナスイメージを与えてしまうので、定期的な更新していく必要があることに注意しましょう。
採用情報/IR情報
サイトを閲覧するのは顧客だけではありません。必須ではありませんが、求職者や投資家にもアプローチしたい場合は、それぞれコンテンツを用意しましょう。
採用情報に関しては、募集要項や福利厚生、制度、企業文化などを作成します。 社員のインタビュー記事を作成すると親近感を持ってもらいやすいでしょう。 採用情報と企業情報では伝えたい相手と内容が異なるため、採用サイトを別で用意する企業も多いです。
コンテンツファーストの重要性
コーポレートサイトに必要なコンテンツが明確になったでしょうか?これらすべてが必要なわけではありません。企業ごとに内容は変わってきます。
コンテンツを揃えるのが面倒なことはわかります。実はサイト制作で1番時間がかかるのはコンテンツ作成。デザイン、コーディングよりも時間がかかります。
しかし、ユーザのためにひとつでも多くの情報を提供したいところです。コンテンツから真剣に作り込むとサイト愛が生まれます。
コンテンツが揃わない状態で良質なコーポレートサイトが生まれ得ることはありません。ユーザが求めているのはサイトそのものでは無く、企業の情報であることを忘れないでください。
コンテンツ作成後は各コンテンツのボリュームにそって、ページ構成やデザインを考えていきましょう。